餅台は、朝鮮時代の暮らしのなかで、餅や菓子、供物をのせるために用いられてきた小さな台です。祝い事や節目の場に静かに寄り添い、日常と儀礼のあいだをつなぐ存在でした。
こちらの古い餅台は、天板の縁に金具による補強が施されています。これは制作当初のものではなく、使い続けるなかで傷みが生じ、その都度、手を加えながら修理されてきた痕跡と考えられます。
壊れたから終わりにするのではなく、直しながら受け継いでいく。その姿勢が、木の表情や金具の黒ずみに静かに刻まれています。
天板には傾きがあり、端正とは言いがたく、不恰好にも映るかもしれません。けれど、この状態を否定せず、「これでよし」として使われ続けてきたことに、受け継いできた人々の感覚の大らかさを感じます。
完全さよりも、役目を果たすことを大切にしてきた道具です。
整いすぎていないこと。傷や歪みを受け入れ、時間を重ねるということ。そうした部分を愛おしいと感じられることも、古いものとともに暮らす幸せのひとつだと思わせてくれる一品です。
Wide:約20cm
Depth:約19cm
Height:約7.5cm
*国際郵便(EMS)送料込み
商品は丁寧にケアを施してから撮影・発送しておりますが、骨董品であるため、長い年月の経過による傷みや、磨いても完全には除去できない汚れが残ることがございます。
写真についても、できる限り実物の色味に近づけるよう心掛けておりますが、お使いのモニター設定やお部屋の照明環境によって、実際の商品と色が異なって見える場合がございます。
また、画像に映りきらない微細な傷などがあることがございますが、これも骨董品ならではの味わいとしてご理解いただければ幸いです。追加のお写真などを希望される場合はお気軽にご連絡ください。