SOLD OUT
韓国のソバンのひとつ、公故床(공고상・コンゴサン)です。
もともと公故床は、官庁や宮殿で宿直する官吏たちのために、食事を載せた小盤を頭に載せて運ぶために考案された実用的なソバンでした(30枚目:最後の画像を参照)。
運ぶ際に前方が見やすいよう、前面には開口部が設けられ、左右の透かし窓は取っ手としての役割を果たしました。
こちらの透かし窓には卍字文が施されており、卍字文は朝鮮時代のソバンに最も多く見られる意匠です。太陽の動きや仏教の輪廻を象徴するといわれ、直線的な構成をもつソバンに美しく調和しています。
公故床は朝鮮時代後期になると一般化し、広く使われるようになりました。次第に前方確認のための開口部は単なる装飾となり、両班の家では「風穴盤」とも呼ばれ、飾り台などとしても用いられました。
こちらは20世紀後半に作られたもので、古い時代の形式を受け継ぎながらも、穏やかな艶をたたえた赤褐色が印象的です。時を経て小さな傷はありますが、しっかりとした造りで、日々の暮らしの中でも安心してお使いいただけるかと思います。
光を受けて透かしの文様が床に影を落とす姿は、忙しない現代の暮らしに、そっと静けさを届けてくれます。
なかなか出合う機会の少ない公故床。古い美しさを受け継ぎながら、日々の暮らしにそっと取り入れていただける品です。
Wide:約40cm
Depth:約40.7cm
Height:約29.3cm
素材:銀杏(いちょう)
*国際郵便(EMS)送料込み。
商品は丁寧にケアを施してから撮影・発送しておりますが、骨董品であるため、長い年月の経過による傷みや、磨いても完全には除去できない汚れが残ることがございます。
写真についても、できる限り実物の色味に近づけるよう心掛けておりますが、お使いのモニター設定やお部屋の照明環境によって、実際の商品と色が異なって見える場合がございます。
また、画像に映りきらない微細な傷などがあることがございますが、これも骨董品ならではの味わいとしてご理解いただければ幸いです。追加のお写真などを希望される場合はお気軽にご連絡ください。